モヘンジョダロ歴史

紀元前2600年頃に栄えたインダス文明の古代文明遺跡 パキスタン南部に位置するモヘンジョダロ(Moenjo Daro) モヘンジョダロとは死者の丘を意味しています. 遺跡は城塞区と市街地から構成され, 学校, 家庭浴槽, 公衆浴場, 道路, 下水道, 生活を中心とした高度な都市施設だったと推測されている. 文明や文字を含め未だに解読されていないことが多い

豆知識

  • インダス文明2大遺跡 モヘンジョダロ遺跡ハラッパ遺跡
  • インダス文字は未だに解読されていない(世界最古は楔形文字)
  • BC1800年頃 アーリヤ人の侵入によってインダス文明は滅亡
  • アーリア人が持ち込んできたのがヴァルナ制(カースト制度)
  • アーリヤとは高貴な人を意味する
  • アーリヤ人の神々への信仰からバラモン教が生まれ, ヒンドゥー教が発展

  • モヘンジョダロ遺跡の城塞区 全体図

    モヘンジョダロ アクセス方法(ラルカナから日帰り観光)

    ラホール, カラチなどからパキスタン航空の国内線がある他, サッカル(Sukkur)まで飛び旅行代理店を利用してアクセスするのが定石となります(知りませんが)

    ですが, 陸路で旅している場合は南部に位置する都市ラルカナ(Larkana) この町がモヘンジョダロ観光の起点となります. 治安が悪く, 外国人が武装強盗に襲われこともあるので, 警察の護衛がないとホテルから一歩も外に出れません. ですので, 宿泊しているホテルの管理人に電話をして警察を呼んでもらい, モヘンジョダロまで護衛をつけて向かうことになります. 市内からのアクセスは, 護衛の警察が案内をしてくれます(ラルカナの街から日帰りで行ける場所は基本的に任せても大丈夫でしょう)


    ついに身柄拘束か… というのは冗談で, モヘンジョダロ観光時は護衛をしてもらうにあたり まさかのトヨタ ランドクルーザーでお迎えが来ました. 基本的に護衛の費用は一切掛かりません!!! (通常 徒歩圏内は徒歩, 市内は地元民も使用しているミニバンでの移動で護衛がつきます)


    後部座席に乗りモヘンジョダロに向かうことに. パキスタンでは軍隊も街中で見かけますが, 護衛は警察官となります. 観光客(世界中の全人種の観光客かは不明)を無償で護衛をしてくれるのはありがたいと言えるでしょう. 目に見える位置にライフルを構えているので最初は緊張感が走りましたが, 習慣化されるとだんだんと慣れてきます

    基本情報
    ・モヘンジョダロの遺跡群(UNESCO 世界遺産リスト当録)
    ・住所:Mohenjo-daro, Larkana, Sindh, Pakistan
    ・関連サイト : http://whc.unesco.org/en/list/138/
    ・入場料金 : 300(RS:パキスタン・ルピー) 約300円 破格の入場料
    ・休館日 : ???
    ・入館時間 : ???

    費用
    ランチ ブリヤニ 30(RS:パキスタン・ルピー) 約30円
    お土産 インダス文字が記載された石版 2欠片 100(RS:パキスタン・ルピー) 約100円
    ホテル(Loyal City Hotel) 1500(RS:パキスタン・ルピー) 約1500円
    1パキスタン・ルピー = 1.05円(2016年3月現在)



    世界四大文明 インダス文明のモヘンジョダロを求めて

    旅人一行 + 護衛警察官はモヘンジョダロに辿り着く. モヘンジョダロ観光時も護衛が離れることはありません. さらに観光地内のセキュリティーガードとガイドが同行し大御所での観光となる(ガイドもセキュリティーガードも無償になります)


    入り口からモヘンジョダロ遺跡の城塞区が顔を出す! 奥に見えるのが仏塔(ストゥーパ)であり, 序盤からガイドブックの表紙を飾るメインの風景になります


    仏塔(ストゥーパ) インダス文明の遺跡ではあるが, 最初に仏塔が発見されたことから仏教遺跡だと考えられていたようです


    仏塔の裏側 モヘンジョダロ内に存在する大きな仏塔は1つのみなので見落とすことはないでしょう


    手前の赤枠が学校、奥の青枠が大浴場といわれています。学校と呼ばれている由来は, 石のペンや壺が発掘されたことだそうです。文字があるも未だに解読できていない、全ては発掘からの推測だそうです


    城壁を歩いて進んでいく 


    Divinity Street 学校までの登校路


    大浴場(沐浴場)と呼ばれている場所です。沐浴とは宗教的な儀式になり、聖なる水を注ぎながら体を洗い潔めることを指します


    大浴場(沐浴場)は外国人にも分かるように英語で説明書きも


    Oval Shaped Well 楕円形の井戸 何の用途で使用されていたんだろう


    Dust bin ゴミ捨て場


    市街地 この地区には農民が住んでいたとされている


    住宅地エリア


    住宅地には煙突らしきものも


    排水溝 自宅から出る汚水を流すものと言われている


    今から遡ること4600年前, この自宅裏の裏路地で子供が走り回っていたと想像するとわくわくする

    モヘンジョダロ観光まとめ

    メソポタミア、エジプト、黄河文明に並び、世界四大文明の一つとして知られるインダス文明. そのインダス文明最大の都市がモヘンジョダロです.

    数千年前の古代文明から, 王国は王族や君主, 帝国は皇帝が[権威]や[権力]を用いて支配, 統治をする国家体制がありました.

    古代エジプトを統治してきたファラオ(君主)で有名なのは, ギザの3大ピラミッドでもお馴染みな クフ王, カフラー王, メンカウラー王

    古代メソポタミアでは, 古バビロニア王国(紀元前1700年)のハンムラビ王が征服, アッシリア帝国(紀元前1300 – 600), アケメネス朝ペルシア帝国で各帝王が国家を支配

    しかし, モヘンジョダロを見学して感じたのは あくまで[生活]を中心とした都市施設ということです. 学校, 家庭浴槽, 公衆浴場, 道路, 下水道, 生活を中心とした高度な都市施設だったと推測されていたことから, 安定した生活が長期間に渡って保持されていたとが想像できます.

    人々を権威や権力によって強制するのではなく, 互いに助け合うことで, 自由意志に基づいた理想的な都市に近かったのではないでしょうか? 楽園の世界, それがモヘンジョダロには存在していたかもしれません


    ほとんど観光客もいない敷地内で, 商人がお土産を売っていました


    インダス文字が記載された石版 2欠片購入 計100(RS:パキスタン・ルピー) 約100円 石版は割れないように新聞紙にしっかり包んでくれました

    ラルカナ市内 注意点

    パキスタンの情勢, 世界の情勢はあっという間に変わりますので注意!!!

    このラルカナ地区は非常に治安が悪いので, 外国人が泊まれる宿はほとんどありません(宿の情報は常に変わるので現地で探す必要あり)

    ホテルチェックイン後, スタッフから説明がありますが, 護衛のために必ず警察官と行動する必要があるので, 外出する際はスタッフから電話を掛けてもらうか自分たちで連絡することになります

    遺跡(モヘンジョダロ)観光, コンビニ, レストランに入る際も護衛が必須です(護衛の費用は一切掛かりません)

    飲み物を買うためだけに警察官を呼んで外出をしようとした際[わざわざ外出することでもないよ!]と警察官が飲み物を買ってきてくれました(しかもポケットマネーでの奢り) パキスタンではイスラムの教えにより困った人は助けなさいという教えがあるそうですが, 親切すぎて泣きそうになりました;;


    昭和を感じる缶 だがそれでいい

    テロが多いこともあり, レストランでは, 店内や机や椅子の下に爆弾が設置されていないかチェックをしてくれたり(爆発したら店内全員終わりでしょう… と思いながらも, 気持ちは正義感で包まれているのでしょう), 注文の品が出てきた際は毒味を先にしてくれます(インドでは睡眠薬泥棒とか多発していますからね…)


    薄暗いですが, レストランでの食事 警察官を含めてみんなで食事するので, 夕飯はシェアすることも多いです

    ラルカナのホテルではWifiが使用できました. 警察官との連絡はFacebookでのやり取りすることもあります(まさに平成の旅スタイル) 部屋ではのんびりしてる際も, 警察から電話あり[何してる? 特に問題ないか?]と気遣ってくれることもあります(そんな完全に時間外労働でしょう…)

    古代インダス文明を肌で感じたかった, そんな気持ちで立ちよった街ラルカナですが, 数日過ごしていただけで人生の数年分ぐらいの経験ができました! 住めば都,,, には正直ならなそうです…

    パキスタン観光で注意すべきこと

  • 信頼できるホテルに宿泊する
  • 危険な場所には近づかず不要な外出を避ける
  • 武装組織による無差別テロや誘拐の発生率が非常に高いことを意識して行動する
  • 参考サイト 外務省の海外安全ホームページ
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