マラウィ -> ザンビア国境を目指す
<<アフリカ縦断の振返り記事です>>
[2018/7/13] アフリカ縦断はマラウィの首都リロングウェ(Lilongwe)からザンビアの首都ルサカへ(Lusaka)へ
国境超えの交通手段は相変わらずのバス
スーダン, エチオピアなど, アフリカではほとんどの都市が深夜のバスの運行が禁止されています
マラウイからザンビアもその一つ, 出発は朝6:00, そしてリロングウェに到着する予定時刻は18:00と13時間の長丁場(※この一本しか長距離バスでの移動はありません)
バスチケットは前日にバスステーションで購入
25000クワチャ(約3750円 : 1 MK(Malawian Kwacha) = 0.15 YEN)
ホテルを5:15に出発し, 5:30にバスステーションに到着できるようにしました。既にバスは待機していたので, メインのバックパックをバスに乗せて席で待機して待つことに
長距離用のバス:スーダン, エチオピアの移動がミニバンしかなかったのに比べたら, ケニア以降はバスチケットがあり座席が確保しているので多少はリラックスできます
バスは3列+2列シートになる, 座席は狭く3列の席だとおしくらまんじゅう状態, 座席が決まっていなければ2列シートを選ぶのが無難です。周りは僕と旅仲間の まお君 を抜かしたら全員アフリカ人!!! バスの運転手が乗客のチケットチェックを終えると, アフリカ人の独特な体臭を感じながらバス旅のスタートとなる
バスは予定通り6:00に出発!!!
国境までは2時間, 朝起きるのが早かったのでバスの移動は睡眠時間に当てることにしました
本気で腹が立つ最悪の国境が待っているとは夢にも思わなかった
国境越え
バスは順調に走り, 予定通り8時頃に国境に到着
マラウイとザンビア側の入出国審査は別の建物で, 今回はマラウイ側で出国審査を終わらせて, 徒歩でザンビア側の入国審査をするという流れになる。その間, バスは乗客全員がザンビア側の入国審査が終わるまで待機してくれているようだ
イミグレーションでマラウイの出国審査を無事に終わらせて、ザンビア側の入国審査に向かう。この区間は国家の領域の境目になる, つまりどの国の領土でもない場所だ。国境を超えるバスは一台だけなのになぜか人はたくさんいる。難民か!?
バスがザンビア側の国境で待機しているのも確認できたので 安心して入国審査を終わらせようと向かったところ, そこでとある女性に声を掛けられる
アフリカ人に対してはチェックしていないし, アジア人だけ!? パスポートを見せると, パスポートを取り上げられて, その後質問攻めにあう
全く信じられない, 答える気もなくさっさと入国審査を済ませたかったがパスポートを返してくれない. とりあえず真面目に答える, そうすると…
友達と2人で唖然となる. パスポートは返してくれないので先に進めないし, なぜか入国審査の建物まで戻る羽目になった。
確かにそこには安っぽい紙でFinancial officeと記載されたボードが置いてある。入出国時に”定められた金額以上の現金を持ち運んではいけない”などルールがあるが, あまりにも突発的なチェック。出国審査や入国審査の流れで行うのはまだ分かるが, どうやら抜き打ちチェックに引っかかったようだ。今回荷物チェックを指示されたのは手荷物, メインのバックパックはバスの中だ(やるとしたら徹底的にやらないのかな…?)
あのファイナンシャルオフィサーが本物であれ偽物であれ, ようやく解放されてザンビア側での入国審査
ザンビア側ではビザが必要になります。ビザの取得については以下
そして入国審査も終わりバスに乗ろうとしたところ,,, あれっ, バスが見当たらない…!?
辺りをふらふら見渡していると すぐに人が群がってくる
[ぉぃ, どうしたんだい!?]
国境で話しかけてくるやつはろくな奴がいない とりあえず無視しても良かったがバスを探してると聞いてみる
[バスならもう行っちゃったよ!]
そんな訳が無い!と心の中で思った。 お客さんここにいるし! 荷物もバスの中に載せてるし! 更に現地の人が集まってくる
[バスはもう行ってしまったぞ!] と
確かについ数分前まで停まっていたバスの姿はない。[絶対にあり得ない]こんな不快な気分になったのは久し振りだ。
この現地の人も[バスは行ってしまったぞ!] とか人事みたいに… ここではお客さんを置いてバスが出発するのが日常茶飯事なの? 何なの? このムカついた気持ちをこの現地の人たちに吐き出すしかなかった…
[俺らがバスを車で追いかけてやるよ! 150クワチャ(約1650円 : 1 ZK(Zambian Kwacha) = 11.0 YEN)でどうだ? どうだ!?] と現地の人がドヤ顔で話しかけてきた
150クワチャ!? ここの物価からしたら高いし, 完全に足元見られている… しかし, 荒野のようなここの国境他にバスに追いつく術がない
[バスは次の街で待ってるぜ! 安心しろよ Don’t worry]
バスが次の街で待っているって言うのも知ってるのか, さすが現地の人だ。でも, そんなすぐに追いつくものなのか?
今は, 何でバスは行ってしまったのか? とか考えていてもしょうがない。現実を受け止めなくてはいけない。もうバスは出発してしまっているというのは現実。。タクシーの値段を交渉している暇もない。もし追いついたらお金を払うという約束で乗せてもらうことにする。友達と二人なので割り勘すれば,,, まぁ許せる範囲か
車の中で考える。[同じ速度で走っていたら絶対に追いつかないし、バスが出発してから数分で離されている距離が5km程度だったら、+20kmで走れば15分ぐらいで追いつくか?]とか。
でも, 真剣にバスを追いかけてるような気がした。この時はとにかく, バスに追いついて荷物も無事に返ってくることを願っていた
随分と走るがなかなか追いつかない, そういえば街に止まっているって言ったけ!?
30分ぐらい走ってか, 次の街に辿り着く。国境から20km離れたChipataという街だ
[ここが街だぜ! さぁ降りな!] と話し始めるドライバー. いやいや, 目的は街に辿り着くことじゃなくて, バスを見つけることだし
ドライバーと一緒にバスを探しに行くことに. 車を降りて少し歩くと,,, ぁ!!! あのバスだ!!!
確かにバスが停まっていた. この街で新たに荷物の入れ替えを行なっていた様子. 荷物があることも確認できて一安心。
ドライバーに150クワチャ((約1650円)を払って席に戻ることにした。国境ではあらゆるトラブルが待ち構えているが, まさか国境でバスに置いていかれたことは初めての経験だ
疑問がいろいろと残るところ
・バスの運転手は乗客の人数を把握していないのか?
・バス待ち以外の人が沢山いたのも気になる!!!(普通に難民?)
・もしファイナンシャルオフィサーが, バスが出発してしまうまでの時間稼ぎしてるとか考えると,,, アフリカ人不信になりそう…
ここまで一緒に来た 旅人のまお君が一言 [話が上手くいき過ぎてる!!!]
そこまで深くは考えていなかったがもしこれが巧妙に仕掛けられた罠だとしたら,,, あなたはどう思います…!?