デーツ(ナツメヤシ)とは

甘い果実として知られるデーツ(ナツメヤシ)は ヤシ科のデーツヤシの果実です. 主に中東や北アフリカ地域で栽培されており 古くからその栄養価の高さから重要な食料とされている. デーツには 炭水化物や食物繊維 ビタミンやミネラルなどの栄養素が含まれており, 体力をつけるために必要なエネルギーや栄養素を提供することができる. また, デーツには天然の糖分が豊富に含まれており, エネルギーを効率的に補給することができる

さらに嬉しい効果として, デーツには抗酸化作用があるとされており, 体内の老化や疾患を引き起こす活性酸素を抑制する効果が期待されています. そのため, 美肌効果や健康増進効果があるとされ, 健康志向の人々からもスーパーフードとして注目されている

デーツ(ナツメヤシ)のポイント

  • 栄養価が高く健康に良いとされる食品のひとつ
  • 抗酸化作用, 美肌効果や健康増進効果あり
  • ラマダン中にデーツを食べる意味

    ラマダン中にデーツを食べることには宗教的な意味があります イスラム教徒にとって最も重要な月のひとつであるラマダンには断食が求められます. 断食中は日の出から日没まで飲食を禁じられていますが, 日没後には普段通りに食事をすることができます. しかし, 日没後にはある程度の時間が経過しておりお腹がすいているため, 急激な血糖値上昇を引き起こす高カロリーな食べ物を避け, 栄養価の高い食べ物を選ぶことが推奨されています. そこでデーツはそのような栄養価の高い食べ物としてラマダン中によく食べられます.

    また, 預言者ムハンマドが言行したとされる言葉や行動, 慣習, 教示などが記録されているハディース(Hadith)には イスラム教の預言者ムハンマドが断食をする際にデーツを食べたことが記載されており それが習慣化されたとも言われています. ラマダン中にデーツを食べることは ムハンマドの教えを守るとともに 断食の効果を高めるという信仰的な意味合いがあります

    ラマダン中にデーツを食べる意味

  • イスラム教では, 断食を通して自制心や禁欲精神を養い感謝の意を表すことが大切
  • デーツは高い栄養価を持ち水分を補給することが可能/li>
  • ラマダン中のデーツ食は神の恵みの象徴として言及されている
  • 預言者ムハンマドが断食明けにデーツを好んで食べていたとされている ハディース(Hadith)に記載
  • デーツを食べるタイミング

  • イフタール開始(日没後)ではまず 胃に負担をかけないように水分から取る
  • 水を飲んだ後にデーツを食べる

  • ラマダン中にデーツが販売されている様子

    [デーツは神の恵み]コーランに記載

    イスラム教徒にとっての聖典 コーラン(Quran)にはデーツについての記述があります. コーランには, 神が様々な実を作り出すことができるようにデーツの木も作られたという記述(第16章11節) そして, 預言者ムハンマドがデーツを好んで食べたというのは, コーランの外典であるハディースやイスラム教の伝統や文化の中で語り継がれています

    第6章 99節
    この箇所では, 神が地上からさまざまな作物を育てデーツの木やブドウ, オリーブ, ザクロなどの果樹園を創造したことが言及されています. また, これらの実が育つ様子から信仰する人々には大切な教訓があると述べられている
    “He brings forth various crops from the earth, and palm trees, with their clusters of dates hanging low, and gardens of grapes, olives and pomegranates, similar and dissimilar. Look at their fruit as it ripens and yields its crop. Surely in these things there are signs for people who believe.” (Surah Al-An’am, 6:99)

    第16章 11節
    [神は種々の実を実らせることができるように デーツの木を作った]
    実際には[デーツの木]という具体的な言及はないのですが, シナイ山から生えた木が食用の実を生産することが言及されており 一部の学者はこれをデーツの木だと解釈

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    カテゴリー: 宗教

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