メキシコ国立人類学博物館

メキシコ国立人類学博物館(MUSEO NACIONAL DE ANTROPOLOGÍA)は首都メキシコシティにある国立博物館. 古代メソアメリカ文明(アステカ, マヤ, テオティワカン, オルメカなど)の重要な壁画や石像, 土偶など, 考古学的にとても重要な発掘物や遺跡の一部, 重要な文化財が保存されている

豆知識

  • 古代メソアメリカ文明(北米大陸のメキシコ高原・ユカタン半島一帯に存在した古代文明の総称)を体験, 学ぶことができる
  • メキシコシティにある観光地うち、常に「No.1」の座を保持(トリップアドバイザー)
  • アクセス方法(メキシコシティから日帰り)

    基本情報
    ・メキシコ国立人類学博物館(Museo Nacional de Antropología)
    ・最寄り駅「Auditorio(アウディトリオ)駅」 駅からは徒歩で15分程度
    ・関連サイト : 公式サイト
    ・入場料金 : 80(RS:ペソ) 1ペソ = 5.7円 2018年12月現在 約450円 国営管理の遺跡など全て同一料金
    ・休館日 : 毎週月曜日(メキシコの公共施設は, 基本的に月曜日は休館日)
    ・入館時間 : 9:00 – 19:00
    ・電話番号 +52 55 5553 6266



    メキシコの歴史年表 各フロアの説明

    古代メソアメリカ文明を歴史年表で追ってみると、様々な地域で文明が生まれ歴史が誕生している

    文明 年代 地域 特色
    マヤ文明 紀元前2000年-1600年(約3600年間) ユカタン半島(南東部) マヤ地域を中心として栄えた文明
    アステカ(Azteca)文明 1428年-1521年(約95年間) メキシコ中央高原(北部) メソアメリカ最後の文明
    ティオティワカン文明 紀元前200年-600年(約800年間) メキシコ中央高原(北部) メソアメリカ最後の文明
    オアハカ文明 紀元前800-400年
    (約1200年間)
    南部

    メキシコ国立人類学博物館

    1階 考古学フロア
    第1室 先住民文化
    第2室 人類学入門
    第3室 アメリカの起源
    第4室 先古典期
    第5室 テオティワカン
    第6室 トルテカ
    第7室 アステカ(メヒカ)
    第8室 オアハカ
    第9室 メキシコ湾岸
    第10室 マヤ
    第11室 西部
    第12室 北部

    2階 民族学フロア

    アステカ文明(第7展示室)

    アステカ(Azteca)文明 1428年-1521年(約95年間) 北米のメキシコ中央部に栄えたメソアメリカ文明の国家

    メキシコシティの発祥である文明, 最大の見所はアステカ人が使用していた[アステカカレンダー(太陽の石)]

    アステカ帝国はスペインが征服したことで滅亡, アステカの神話には, 神々のなかでももっとも大きな力をもつ[テスカトリポカ]と, [テスカトリポカ]に追いやられた[ケツァルコアトル]という神がいます


    アステカ文明(第7展示室)に入ると, すぐ[アステカカレンダー(太陽の石)]


    アステカ人が使用していた暦(カレンダー) アステカの遺物はスペイン人の侵略によって破壊されたが, 奇跡的に残った遺物となる アステカ神話によると, これまでに4つの太陽の時代は滅び, 現在は5番目の太陽の時代だとされている. このカレンダーの中に5つの太陽が描かれている. 中央で舌を出しているのが5番目の太陽になり, 舌を出して人の心臓を求めているとのこと. その周りには今までに滅んだ4つの太陽が描かれている


    大地の女神、コアトリクエ像 別名[蛇のスカートをはいた女神] 頭は2匹の蛇が向かい合った異様な顔をしています. 胸の部分には心臓と手首をつないだ首飾り(あるいは胸飾り), 腰の部分には頭蓋骨の飾りを付けている

    テオティワカン文明(第5展示室)

    テオティワカン文明は 紀元前200年-600年まで メキシコシティ北部で栄えた巨大な宗教都市[テオティワカン遺跡]文明

    当時のアメリカ大陸では最大規模を誇り, メソアメリカの中心的都市として機能. テオティワカン遺跡にある[ケツァルコアトル神殿]のレプリカが当時の色彩で再現されている.


    ケツァルコアトル神殿(レプリカ)

    マヤ文明(第10展示室)

    マヤ文明とは 紀元前2000年-1600年(スペインによって植民地化されるまで) ユカタン半島であるメキシコ南東部(グアテマラ, ベリーズ)などのマヤ地域を中心として栄えた文明 現在のユカタン半島にあるチチェン=イッツア遺跡もマヤ文明に属しています

    マヤ暦には中南米に文明をもたらした[羽の生えた蛇]を意味する[ケツァルコアトル]という創造神がいた事が石碑の中に絵文字として刻まれている.

    マヤ暦は2012年12月21日で終わっている. マヤ神話に寄ると, この意味は世界滅亡の予言であるされていた. 第五の暦(現代)は2012年12月21日に, 東の方角から白い髪をたなびかせた老人が羽の生えた蛇(ケツァルコアトル)に乗って現れ支配権を取り戻すという伝説がありました. 未だこの世の中は滅亡していないので, この予言は外れたのだろうか…!?

    マヤ文明の特色
    ・農業はとうもろこしの栽培を中心とする焼畑農法が発達
    ・天文学が発展し火星や金星の軌道も計算していた, マヤ暦が用いられていた
    ・宗教的な生贄の儀式が行われていた


    創造神ケツァルコアトルの像


    チャック・モール像 生贄の心臓を神に捧げるための供物台 重要な文化財ですがシュールで笑えます


    パカル王の翡翠(ひすい)の仮面 翡翠(宝石)は王の遺体の仮面として使われるなど特に重宝されていた


    復元された王の墓室 パレンケの[碑文の神殿]から発見されたパカル王の翡翠の仮面と復元された墓室


    復元された王の墓室のアップ

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    カテゴリー: メキシコ

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