[8日目]コレラ -> 山頂(山頂アタック)

[山頂アタック] 2019/2/26
コレラ[標高:5970m] -> 山頂[標高:6962m]
[登り:1000m 全長:3km 約8時間]

アコンカグア単独登頂挑戦, 本日山頂アタックとなる! コレラ[標高:5970m]まで登ってきた様子は以下

結局寝れたのか寝れてないのか, 時刻は4時前後, 辺りがざわつき始める. 予定時刻より少し早いが, 朝食を取り準備をすることに決める! 即席ラーメンを作りエネルギー補給完了!

[たかし君], [あべちゃん]はコレラではなく, 少し標高の低いベルリンでテントを張っていて(コレラが強風でテントが保てないと判断したため) もし時間が合えばコレラを通るので一緒に登ろうと約束をしていた!

しかし, 5時まで待っていたが2人は来ないので, コレラから出発するグループについていくことにする!
まさかのトップグループだったが, ペースは非常にゆっくりで, このペースなら息を切らさずについていけそうだった. 夜だとやはりコース取りが難しい. 単独に拘る必要はない, このグループの後ろを歩き 難しそうなら自分のペースで登ろうと考える. そして山頂アタックが始まった!!!


順調登り続けて, 壊れた昔の小屋が残るインディペンデンシア小屋[標高:6400m]手前まで辿り着く. ここで丁度朝日が見えて非常に綺麗だった.


[インディペンデンシア小屋前にて] この時点で, 本日既に400m登っているがまだまだ余裕があった! しかしここからアコンカグア一つの関門, 大トラバース(ザレ場の斜面の横断)が始まる!


高山病の薬のおかげか, 登山中に成長してきたか, 筋力, 体力的にも余裕があった. 距離的にも半分は辿り着いているだろう このまま余裕かな? と思ったが地獄は待っていた. [寒さだ!!!] 日が出始めても, 日陰は非常に寒い. 極寒だ… ミトンの手袋をつけた3重手袋でも手が凍りそうで, 常に指を動かしながら登っていた


少しずつ高度を上げながらグランカナレータ(大クールワール)[標高:6700m]に入る. 斜度が急になり, 足場の悪いのガレ場の急登が始まる! 大トラバースを終える辺りからグループ登山で来たメンバーも分散し始め, 自分のペースで登り始めるようになる


このガレ場は様々なルートがあるが, カナレータの右側の雪の付いていることころを登ると比較的登りやすい. 空気の薄さを感じ呼吸の乱れは出てくるが不思議と心の余裕があった.


このグランカナレータは, イモトがアコンカグア登頂を断念した場所でもある. イモトのアコンカグアの挑戦は残り数百mでの断念. イモトは[山は難しい, 体調管理天候精神状態, すべてが揃わないと頂上にはたてないんだなと]とブログで綴っていました. イモトオフィシャルブログ(アコンカグアに挑んで)
今年は天候にも恵まれている, 最後まで気を引き締めていけば大丈夫だ, 自分の頭の中には登頂二文字しか浮かんでいなかった!


登頂まで数百m, 悪魔の心臓破りと呼ばれるグランカナレータの急斜面は続く. そして,,,


視界が開けてくると アコンカグアの南峰を南壁の雪壁が見えてくる!!! 山頂は目の前! 目の前だ! 最後の最後, 小さな岩場を登りきると,,, 南米大陸の最高地点へ!!!


山頂には Aconcagua(6962m)の看板が!!! ついに念願の山頂へ辿り着いたんだ!


忘れてはならない記念撮影!! (登頂を証明するため)


引き写真で一枚! 南壁をバックに撮って頂きました! アコンカグアの頂上はかなり広く, このアコンカグアの看板と十字架のみになります

南米最高峰アコンカグア(6962mm)ノーマルルートから単独登頂に成功! 何度も心が折れそうになりましたが, ローシーズンで天候が不安定の中, 一発目の山頂アタックでどうにか山頂に立つことができました!
精神と時の部屋みたいな 山登りのことだけでなく様々ことを考えた日々がありました… 今回のアコンカグア挑戦にあたり, 何度か挑戦すら諦めたこともありましたが, 自分で計画して, 準備して, 無事に登頂して 更には街に戻ってから尊敬の眼差しで見られることもあり, 本当にやり遂げてよかったと思っています!!!
単独だからと言って, 全て一人でやり遂げたわけでなく, 手助けしてくれた旅行会社, 出会った登山仲間, 知識をくれた仲間, 応援してくれた, 様々な人がいてここまで来れたことは間違いありません
応援してくれた皆さん, 本当にありがとうございました!

どんな小さい山でも自分で計画し 準備し, 行動する

今回のアコンカグア挑戦にあたり, 自分が必要だと感じたことを纏めます

[体力30%(内技術10%)] 全て一人でこなすのであれば相当な荷物になるので, それ相当の重さのバックパックを担いで毎日動ける体力が必要になります

[知識30%] 単独であればその山の知識は絶対です!
ルートのチェック(誰もガイドをしてくれません)から始まり, 山にロッジはあるのか, テント泊する必要があるのか, シーズン, 天候, 水の補給方法, 挙げれば切りがありません. そして, 高い山に登るのであれば高度順応も考える必要があります. 7000mもある山になると高度障害がいつ現れてもおかしくないので, 自分の体調管理を自分で管理することが大切になります. 僕は標高5000mまでしか酸素濃度を計ったことがありませんが, どの山でも[SpO2:88]前後と問題ありませんでした. しかし標高6000mを超えると軽度の頭痛を感じることがあります(体調により異なる). 今回も標高6000mを超えた日の夜には高山病の薬を摂取したりと, 自分の体調を管理するのも一つの知識となります

[装備40%] 装備の有無で登山の難易度がガラッと変わってきます!
アコンカグアはトレッキング最高峰と言われていますが, ダブルブーツ, ミトングローブあってよかった(個人的に)と雪山登山の装備必須です!
この気温ならどれだけ着込めばいいか, 知識の分類にも入ると思いますが装備は本当に大切です! その山に見合った装備を揃えること!

世界の冒険家 植村直己さんがこんな言葉を残しています

[どんな小さい山でも自分で計画し 準備し, 一人で行動する]

一人で,,, と言うのはなかなか難しい! でも, その言葉が合う人こそ植村直己なのだろう!

僕は頼れるところは人に頼りたいと思ってしまうからだ…

しかし [自分で計画し 準備し, 行動する] これは人生においても大切なことは間違いない!

どんなことでも自分で計画して, その目標に向かい準備して, 行動に出る!

それができた今回のアコンカグア挑戦, また一歩人間として成長できたような気がします!!!

実費用

合計金額 : 1300USD(140000円)
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・入山料 : 629USD(ローシーズン)
・ムーラス (INKAサービス) : 250USD(ローシーズン) 60kgまで
・コンフレンシアでの一泊 & 食事(INKAサービス) 120USD(ローシーズン)

・レンタル品
Sleeping bag 102USD
Pants gore tex 72USD
Crampons 30USD
Boats doubles 72USD
Down mittens 25USD
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入山料は現地通貨で22350ペソでした. ドル払いだと629ドルでしたので, ドルからペソに両替してでもペソ払いの方がお得です!!!

たまに, 英語で質問が来るので英語用のメモ

Total Cost : around 1300USD
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・Entry fee : 629USD(Low season)
・Mules service(Office name, INKA) : 250USD(Low season price)
(to carry the personal equipment until 60kg)
・Full board & one night accommodation in Confluencia(Office name, INKA) 120USD(Low season price)

・Rental gear
Sleeping bag 102USD
Pants gore tex 72USD
Crampons 30USD
Boats doubles 72USD
Down mittens 25USD
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最高の登山仲間と山飯/山ごはん

アコンカグア到着を終えて、ベースキャンプ:プラザデムーラスで後夜祭! 登山で圧倒的な”強さ” と “知識”を持った[たかしくん]とカレーパーティーを実施! 山話に花が咲き, パッカー(バックパッカー:旅人)から冒険家へと気持ちが変わっていく瞬間でもあった. 山で食べるご飯って何でこんなに美味しいんだろう! 標高:4200mで食べるカレーは格別なものでした(。・ω・。)


野菜をふんだんに作った本格的カレーライスの完成!!!


この時は身体はボロボロ, 唇かさかさ, どの指先も軽く凍傷, 顔は全体的に焼けてヒリヒリ, 足裏はすりむけ悲惨な状態ですが,,, この記事を記載していて[いい笑顔だなー, 楽しい時間を過ごした!]って改めて感じています
チャリーダー世界一周中, たかし君のブログ:シカ男の山~情熱五大陸登山旅~

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