ヒンドゥー教の聖地バラナシとは

バラナシはヒンドゥー教の聖地であり, 聖なる河としてヒンドゥー教徒に深く信仰されているガンジス河が流れている街. ガンジス河のほとりにはガート(川沿いに作られた階段状のスペース)が84ヶ所と連なっており, ヒンドゥー教徒はここで沐浴をしてガンジス河に祈りを捧げている. 火葬場で焼かれた遺体や遺灰, 人間や動物の排出物, 様々なモノたちが流れてくるこのガンジス河. ここでのんびりしていれば, 現地の人の生活を垣間見ることができる

ガンジス川のガートでインドを体感

ガンジス川の由来は, ヒンドゥー教の女神の名前ガンガーから来ています. そしてバラナシはヒンドゥー教の最大の聖地としてインド国内外に有名で多くの巡礼者が訪れます. がしかし, 女神の神とは裏腹に, ガンジス川には水質の汚染が進んでいます. 理由としては, 死体汚物等, あらゆる汚いものが流され不衛生なことが挙げられます. 本来であれば, 川岸で遺体を燃やしその灰を川に流すのですが, 子供や妊婦, 事故死による死体はそのまま川に流すそうです. ヒンドゥ教徒にはお墓がなく, ガンジス川がお墓であると言えるのです. 沐浴を経験したいとガンジス川に入る旅行者が多々いますが, コレラ, 赤痢, B型肝炎などに感染したと話を聞くこともあり, 入るだけで体を壊すことがあるので注意が必要です!!!


ガート(川岸にある沐浴用の階段状のスペース)


ボートに乗ってガンジス川からガート全体を眺めることができます


沐浴(祈りを捧げる)やのんびり過ごす人たち


このガンジス川で沐浴をすると, 罪を洗い流し, 身体と心を清める力を持つと信じられている


洗濯もガンジス川で行うのですが, 下流では様々な物が流れてきます. 清潔な国で生まれ育った日本の感覚で考えると, 価値観の違いを感じます


そして火葬場 ※近くで写真を撮ることは禁じられています

ガンジス川 供養の花を流す

ガンジス川では, 供養の花を流す習慣があります. 日本にも精霊流しがありますが, 同様に供養として火を点して流します

お祭りのように盛大なプジャ(祈祷)

ガンジス川ほとりのガートでは毎晩, お祭りのように盛大なプジャ(祈祷)が行われています. この儀式は, ガンジス川の女神ガンガーへ感謝をささげる祈りの儀式だそうです

聖なる動物 牛との共存

ヒンドゥー教は多神教で, 三神一体論が唱えられています. 三神とはブラフマー(創造神), ヴィシュヌ(維持神), シヴァ(破壊神)になり, シヴァ神は牡牛を乗り物としているため, 牛は聖なる動物であると考え食すことは禁忌となっています. 牛は神様のような考えになります. ですので, 牛が道の真ん中を歩いていたり, 座り込んで道をふさいでいたりと日常茶飯事の出来事になります. バラナシにいる人たちは牛を見ても動じず気にしない人が多く, 牛ものほほんと生活をしています(街中にいる牛はエサなど与えられているのか,,, その辺は謎ですが) バラナシで生活をする = 牛との共存が必要となってきます

インドの洗礼

バラナシでは, お金を持っている観光客に否応なしに突っかかってくることがあります. 客引き, 強盗, スリ, 毎日の様にお金に関連する出来事が勃発します.

例:

  • 火葬を見ていたら, 薪代を払えと金を要求してくる
  • ガードを歩いていたら, 勝手に説明を始めガイド料を要求してくる
  • これ飲みなよ!とチャイ(飲み物)を渡され, 睡眠薬が入っていて強盗の被害にあう
  • もちろん親切なインド人もいます. ただただおしゃべり好きでいきなり話しかけてくるインド人もいます. こういう厚かましさが好きでインドに沈没する旅人もいるわけで… インドに呼ばれている / 呼ばれていない, 向いてる / 向いてない, 価値観も人それぞれです. 旅をするのに正解不正解はありません. ですが, 旅慣れ, 旅行慣れしているときが一番危ないので, 自分は大丈夫と思わず, 全ては自己責任, 自分の身は自分で守ることが大事です! あと大事なのは, とにかく楽しむこと! それが, ヒンドゥー教の聖地を堪能しむことに繋がると思います. 僕はガンジス川で沐浴など全く興味はなかったのですが,,, 今考えると若干後悔しています. それは[ガンジス河でバタフライ] 一度きりの人生, やはり挑戦しておくべきだったか…

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    カテゴリー: インド

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