紛争の聖地 ヘブロンとは

今現在もイスラエルの抱える問題の一つである「パレスチナ問題」 町はコンクリートの壁で覆われていて、この壁がイスラエルとパレスチナ自治区の町を隔てています。パレスチナ自治区にはあらゆるところに監視カメラがあり、ユダヤ人兵士によってパレスチナ人は常に監視されています。

ヘブロンには「アブラハム・モスク(マクペラの洞穴)」という、キリスト教・イスラム教・ユダヤ教の祖であるアブラハムやその家族の墓があると信じられる場所があり、3つの宗教の重要な聖地となっています。

そんな様々な問題を抱える紛争の聖地、パレスチナ自治区の「ヘブロン」に実際に足を運んでみました。

ヘブロン街並み

アラブ人(パレスチナ人)が多くて、街中は活気が溢れています。ここを訪れる前は ”パレスチナ”と聞くとなんとなく怖いイメージがありましたが、人懐っこい人が多くて、[You are welcome!(ようこそ][ニーハオ!] と気さくに話しかけてくれる人がとても多く明るい印象の街です。


ヘブロンの全体の街並み


旧市街のマーケットは多くのパレスチナ人で賑わっています


しかし、少し市街を外れると人の気配も少なくなり、、、


天井には金網。そしてたくさんのゴミが物が散乱しているのが確認できます。実はこれら、、、


上に住むユダヤ人(イスラエル人)が投げてくるらしいです。話を聞くと、ここに住むユダヤ人の子供は旅行者にも平気で石を投げてくるそうですが、特に危険な目に遭遇はしませんでした。両親や学校でパレスチナ人は敵!?と教わっているのでしょうか。どこの国でもイジメなどの問題はありますし、人種差別みたいのはあるかもしれませんがとても信じ難しいことです


そして、ところどころに、銃を持ったイスラエル兵がいてこちらを監視しています


パレスチナ人は、高い壁の内側に閉じ込められ監視される生活をしています。
イスラエル人が言うには、テロリストにによる暴動が起きないように、安全のために、監視しているのだそうです。この旧市街を抜けると観光名所の一つ、アブラハムモスクがあります。

アブラハムモスク

日本人でしたら[アブラハムには7人の子]と言う歌を子供の頃に聞いたことがあると思います。そのアブラハムとは、イスラム教に置いて重要な預言者の一人であり、預言者アブラハムの宗教的伝統を受け継ぐ宗教には、ユダヤ教(Judaism)、キリスト教(Christianity)、イスラム教(Islam)とあります。そのアブラハムとその家族の墓があるのが「アブラハムモスク(マクペラの洞穴)」になります


モスクの入り口には検問があり金属探知ゲート及び荷物チェックがあります


アブラハムモスクの外見です(イスラム教側)。入り口はイスラム教側とユダヤ教側と別れていて、


一つ目の礼拝堂


二つ目の礼拝堂です。ここは以前、キリスト教の教会だったらしく、ステンドグラスやシャンデリアは当時の物が残っているとされています


メッカの方向と各地の時間を示す電光掲示板、一般的なイスラムモスクと同じですね


そしてこの礼拝堂の真ん中にあるのが Maqam Ishaq Ealayah Alslam(アブラハムの息子、イサクのお墓)


この礼拝堂の出口には Maqam Sarh Ealayah Alslam(アブラハムの奥さん, サラのお墓)もありました。

残念ながら、、、肝心の?アブラハムのお墓は見当たりませんでした。

パレスチナ人の生活

少ない日程でしたが、イスラエルとパレスチナ自治区を観光してきました。ここヘブロンでは、カメラを持ちながら歩いていると”写真を撮ってくれ!!!“とよく話し掛けられました。宗教的な情報は聞いた話が多く誤りがあるかもしれませんが、自分がこの地を踏んで感じたことはパレスチナ人はとても元気に生活をしています。現在、イスラエルの撤退が進んでいるとのことですが、パレスチナ住民に取って未だに圧力が掛かってるのは確かだと思います。
昔は仲が良かったとされるユダヤ人とパレスチナ人、いつかお互いが分かち合える日が来ればいいなと願った今日この頃でした。

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カテゴリー: 宗教イスラエル観光

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