イランの秘境 サルアガセイエッド(Sar Agah Seyed)

イランのザグロス山脈の奥地には, サルアガセイエッド(Sar Agah Seyed)という辺境の村が存在する. 人口500名程の小さな村になり, 崖の斜面を切り崩して家を建ててるため屋根の上が人々の道になってて階段状の不思議な集落ができあがっている. 村には小さな商店が2、3店舗あるだけで, 警察や病院, 宿泊施設などはなく, 村の住民同士で助け合いながら生活を行っている. 山脈の奥地にあるため気軽に訪れることは難しく, 村で宿泊をする場合はホームステイとなる. イランは親日国となり, 当時(2016年)に訪れた際は気軽に宿泊を許可してくれて, 食事など無料で提供してくれ家族の様に慕ってくれました. ※常に情勢は変わるので現在は不明

・崖の斜面に沿って家を建てていて, 屋根の上が人々の道になっている
・警察や病院, 宿泊施設などはなく, 住民同士で助け合いながら生活をしている


夕方, 村全体的に太陽が差し掛かった美しい光景

サルアガセイエッドのアクセス方法

サルアガセイエッドへの拠点の街は, 世界の半分とも呼ばれていたエスファハーンになります. エスファハーンから西約200キロの場所, 山の中にサルアガセイエッドは位置しています. エスファファーンを拠点に4泊5日で秘境 サルアガセイエッドを訪れました(アクセスが悪いため, 最低でも2泊3日は考えておく必要があります)
基本的にはバスを利用しますが, チェルゲルドの街からサルアガセイエッドへ行くバスは3日は来ないと言われ,,, ヒッチハイクをすることにしました

①エスファハーン(Zayanderud Bus Terminal)→ シャフレコルド(Shahrekord):1時間30分 バス 
②シャフレコルド(Azadi Bus Terminal)→ ファルサン(Farsan):1時間 バス
③ファルサン(ایستگاه اتوبوس پیل آباد)→ チェルゲルド(Chelgerd):2時間 バス
④チェルゲルド → サルアガセイエッド : XX時間(24時間以上) ヒッチハイク



広大なザグロス山脈でヒッチハイク

イラン高原の南西にある長さ約2000kmにも及ぶザグロス山脈(Zagros Mountains), 最高峰はザルド山(Fert Kuh)の4476m. イランの秘境とも言われているサルアガセイエッドまで永遠に続く山脈であり360度絶景が広がります


ヒッチハイクをしながらのんびり旅をしていたことで味わえる絶景もここにあり


ヒッチハイクをしている際, 数十時間と車一つ通らず道路に寝っ転がって写真を撮ったりして時間を過ごしていました

電気 ガスもない原始的な生活でホームステイ

チェルゲルド – サルアガセイエッド間, ここは村へ向かう交通機関(バス)が3日に1度あるかないかという話を聞き, 徒歩とヒッチハイクで向かうことにしました. そしてヒッチハイクで辿り着いた一つの小さな一軒家. 一人の若い男性が住んでおり, 情報によるとやはり2日後に村へ戻るバスが来るとのこと… 険しい道が続くから歩いては絶対に行けない, ここに泊まっていきなよと声を掛けられる. 2日間ぶっ通しででも体力的には歩けると思いましたが, 問題は食料と水. 情報が少ない村へ向かうわけなので, 甘えてホームステイさせてもらいました.


煉瓦作りの小さな一軒家に若い男性が一人暮らしをしている


家の中は生活に必要な物のみ, 全てオープンの状態で置いてあります. 電気, ガスもなく原始的な生活を送っています. ただ, 連絡のやり取りをするための電話線は通っている様でした


水には困ることはなく, 湧き水が常に出ている状態でした. イランは日本同様に四季があり当時9-10月は秋の季節, 過ごしやすい気温で, 朝起きて洗顔, 水シャワーがとても快適に感じる


夜の焚き火/薪ストーブのために日中は薪を準備 いたせりつくせり 僕はその間 散歩


結局, 2晩ここに泊まらせてもらいました. 大切な食糧(ナン)も分けてもらい, 僕(日本人)は赤の他人にはここまでできないだろうなと 嬉しさの反面, 若干切なくなる気持ちもありました. 英語が話せる彼, 今までの旅や日本のことを
話すと喜んでくれて, この時はゆっくりと時間が過ぎていったのが記憶に残っています

屋根の上が道路 サルアガセイエッド

エスファハーン出発から3日後, イランの秘境とも呼ばれるサルアガセイエッドへ向かうバスに乗り込む. いくつもの峠を越え辿り着く村, サルアガセイエッドに到着してまず最初に迎えてくれたのはたくさんの子供達でした


山道の峠をいくつも越え, 未舗装道路を進んでいくと見えてくる一つの村


この村の大きな特徴が住居の屋根を道路として使用している, 人々が屋根の上に乗ってくつろいでいるのが分かる


裏路地 ほとんどが住宅であり, 公共の施設として確認できたのは小さなモスクぐらいでした


村に着くものの, 子供たちの引っ張りだこ. 僕の家に泊まりにきて! 僕の家に泊まりに来てと!


何となく選んだ少年の家族の家に泊まらせてもらうことにしました. 夜は家族とケバブをご馳走になる. ここの村の住人はほとんど英語を話せなかったのでジェスチャーでやり過ごすこととなりました. そして夜は家族団らんで寝るのかと思いきや,,, 家族全員外で寝るとのことで, 一人で部屋を寝どころとして使用させてもらうことに. 快適に過ごしてもらうためなのか, 一人でポツンと寝ていると 逆に少し心苦しい気持ちもありました


ケバブの写真を撮り忘れてしまったが, イランではお決まりのナン(パン)


夕方, 村全体的に太陽が差し掛かった美しい光景 バスの本数が少ないからと, 着いた日の明朝に出発することになり, 村への滞在時間が少なく, もっと探検したかったという心残りがありながらも, この数日間は人の温かさに触れることができ, この秘境と呼ばれるサルアガセイエッド村に来れてよかったと感じました

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カテゴリー: イラン

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