アウシュビッツ強制収容所とは

アウシュビッツ強制収容所とは, 第二次世界大戦時にナチス・ドイツによる絶滅政策(ホロコースト), 強制労働により最大級の犠牲者を出した強制収容所 かれこれ 数年前に訪れた場所ですが,,, 想像を絶する[負の世界遺産]で 様々なことを考えさせられる場所になります

アウシュビッツ強制収容所

  • 第二次世界大戦時に大量虐殺が行われた最大規模の強制収容所(ドイツ人が設置)
  • 無実の人々(ほとんどがユダヤ人)が飢えて死ぬまで強制的に働かされた
  • ナチスの兵士により, 100万人を超える人々がアウシュビッツで殺害される
  • ドイツによるユダヤ人迫害 絶滅政策(ホロコースト)が実施
  • アウシュビッツ強制収容所は現在は世界遺産(1979年 文化遺産)として 観光名所となっている
  • 基本情報(行き方・見学方法)

    ポーランドはカラカウ(Krakow)からバスで1時間20分程の場所に位置し, バスで向かうのが一般的になります.

    [バス]Krakow -> Oswiecim(Auschwitz) (出発6:20 到着7:40) 大人14PLN(生徒10PLN)
    バスは始発が5:40発のものからあるとネット情報にありましたが, 始発は6:20でした
    乗車時に[アウシュビッツ・ミュージアム]と運転手に伝えて, アウシュビッツに確実に向かうという認識とバスの支払いを済ませておきましょう
    ミュージアムまでの時間はおよそ1時間15分ほど<<終着ではないので注意>>
    ※バスの到着場所に帰りのバスの時刻表が掲示されているので事前に要確認(バスの本数は限られているため)
    ※始発6:20のバスに乗り, ぎりぎり8:00に入場することができました

    交通手段は以下サイトを参考にさせていただきました
    http://world-travelogue.com/?p=3005

    基本情報
    アウシュビッツ強制収容所(auschwitz birkenau)
    ・住所 : Stanisławy Leszczyńskiej 11, 32-600 Oświęcim, Poland
    ・最寄りバス停 : Oswiecim(Auschwitz)
    ・関連サイト : http://auschwitz.org/en/
    ・入場料金 : 無料(毎日朝10:00まで, ガイド無しのフリーツアーとして無料で入れます)
    ・その他料金 :
    荷物を預ける必要があります(A4のファイルサイズぐらいのカバンしか持ち込みを許されていません)
    通常サイズの荷物で120円(4PLN) スーツケース240円(8PLN) 荷物が多かったので 合計約550円(12PLN)
    2017年9月(旅行当時) 1PLN = 30.9円

    ※アウシュビッツ強制収容所は予約制になるので, 公式サイトから事前に日付と時間帯を予約しておきましょう
    ※観光時間の目安は, 合計3時間ほどになります(アウシュビッツ2時間, ビルケナウ1時間)



    アウシュビッツ第1強制収容所

    アウシュビッツ強制収容所は, 火葬場, 絶滅収容所, および強制労働収容所がある強制収容所の集合体になります. ポーランドのクラクフ近郊にあるアウシュビッツ強制収容所は, アウシュビッツ第1強制収容所, アウシュビッツ第2強制収容所(ビルケナウ)の2ヶ所になります


    [収容所の入り口] 収容所の入り口に掲げられている看板には[ARBEIT MACHT FREI(働けば自由になる)]と記載がされています. 実際はその逆で[労働による絶滅]となる大量虐殺の形になりました


    収容所内は, どことなくどんよりした空気が漂っています


    アウシュビッツでは, 強制収容所と絶滅収容所の両方が電流の流れる有刺鉄線のフェンスで囲まれていました. 多くの監視塔があり, 機関銃を装備した護衛兵が立っていたので, 囚人の声明は護衛兵によって完全に支配されていた様です

    チクロンBによる大量殺人の真相

    アウシュビッツ第1強制収容所は, ブロック毎に見学

    基本情報
    Block4 ガス缶, 髪の毛
    Block5 囚人たちの私物(メガネ, 鞄, 靴など)
    Block6 囚人が来ていた服(パジャマ) 囚人たちの写真
    Block7 囚人たちの部屋, トイレ
    Block8 空いてない
    Block9 空いてない
    Block10 空いてない
    Block11 ガス室(Death room)


    囚人たちは窓, 暖房/防寒などの措置もない, 2段/3段ベッドがあるだけの宿舎に収容されていたとのこと(この部屋は窓があったので当時の部屋とはまた別になるかもしれません)


    浴室はなく, 用を足すトイレがあるのみ. 敷居がないことを考えるとプライバシーなどはなかったのでしょう…


    [チクロンB(害虫駆除用薬剤)] 約2000人の囚人を一気にガス室内へ詰めて, ガス(チクロンB)で殺害. すぐに中毒死するわけでないので, もがき苦しみながら死に絶えたとされています. チクロンBはノミなどの殺虫剤として使われる薬品になり, 当時のナチスのもとでかなり改良され数多くの人体実験を通して, どれだけ少量で大量の人を殺害できるかを研究していたそうです. ただ, 様々なアウシュビッツ関連の資料を見ていると, チクロンBでは人を殺害できないという説がある様です 真相はいかに…!?


    女性は山積みの靴, 衣服, およびその他の囚人の持ち物を仕分けることもありました(ドイツで使用するためにドイツに送られる物になります)


    [囚人が来ていた服(パジャマ)] 身体には囚人を番号で管理するためのタトゥーを入れられ, 同じ服装をすることで一体化をもたせるために着させていたとのこと. そうすることで, 集団心理が働きコントロールしやすくなるそうです


    連行される前は[戦争中の一時避難です]と呼びかけられて汽車に乗せられたそうです. それを信じた多くの人が食器などの日用品をもって汽車に乗ったとされています


    [当時の食事を再現した模型] 食事の内容は, 腐った肉や野菜で作ったスープ, 腐ったパン, マーガリン, 紅茶に似た苦い飲み物で, 食事をすることで体調を崩す人も多かった様です. 脱水症や空腹で衰弱した人たちは, 収容所内で広まっていた伝染病の犠牲になったと言われています

    アウシュビッツ第2強制収容所(ビルケナウ)

    ビルケナウは非常に広いのですが, アウシュビッツに比べてそこまで見学するポイントはさほどありません. 歩きまわっても同じような風景が続くので, 的を絞って見学するのがお勧めです
    アウシュビッツ第1強制収容所 <-> アウシュビッツ第2強制収容所(ビルケナウ)間は無料シャトルバスが出ています

    基本情報
    バラック(囚人たちの部屋, トイレ)
    ガス室, 焼却炉の残骸(既存のガス室は第1強制収容所のみ)
    収容所へ向かう鉄道
    犠牲者追悼碑


    シャトルバスを降りるとまず見えるのが進入門と呼ばれる入り口, 輸送列車で運ばれてきたユダヤ人はこの進入門に辿り着くことになります


    [バラック(囚人たちの部屋)]


    収容所へ向かう鉄道


    [ガス室, 焼却炉の残骸] ここで当時, 大量殺人が行われたと考えると心が痛みます(※既存のガス室はアウシュビッツ第1強制収容所のみです. ビルケナウでは爆破されてる残骸しか残っていません)

    強制収容所見学を終えて

    第二次世界大戦時, 無実のユダヤ人が強制的に輸送されたアウシュビッツ強制収容所. 飢え死ぬまで強制的に働かされ, 働けなくなったらナチスの兵士によって殺害されてしまいます. 暗い未来しかないこの世界に, 将来の希望をもって生活できるかと想像すると… ガス室で大量殺人が行われていたか否か真相は分かりませんが, ユダヤ人迫害主義は欧州全体で起きていたので, ナチスだけが悪いというわけではないと思います. 差別問題でいえばパレスチナ問題など, 世界では今も様々な問題を抱えています. 人々がどのように目を向けて生活ができるか, お互いに共感を示すことができること, 世界中のすべての人々が戦争なしで平和に暮らせることを願っています

    映画:おすすめ

    アウシュビッツ強制収容所に訪れる前に, ユダヤ人虐殺に絡んだお勧め映画を紹介

    シンドラーのリスト(Schindler’s List)
    ドイツ人実業家オスカー・シンドラーが, ポーランド系ユダヤ人を自身が経営する軍需工場に必要な生産力だという名目で絶滅収容所送りを阻止し, その命を救った実話 [ホロコーストに関する映画の代表的作品] (1993年)

    ライフ・イズ・ビューティフル(Life Is Beautiful)
    ユダヤ人迫害(ホロコースト)をユダヤ系イタリア人の親子の視点から描いた作品(1997年/イタリア映画)

    戦場のピアニスト(The Pianist)
    第二次世界大戦におけるワルシャワを舞台としたフランス・ドイツ・ポーランド・イギリスの合作映画(2002年)

    縞模様のパジャマの少年(The Boy in the Striped Pajamas)
    ユダヤ人迫害(ホロコースト)を背景に描いた ジョン・ボインの小説/及び映画(2006年)

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