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キリマンジャロとは?
キリマンジャロ(スワヒリ語: Kilimanjaro)はタンザニア北東部にある山で標高5895m。アフリカ大陸の最高峰。山域がキリマンジャロ国立公園に指定されている。山脈に属さない独立峰では世界で最も高い。特別な技術がなくても登れるためトレッキングの最高峰とも言われている
出典:wikipedia
トレッキングルートの選択
キリマンジャロを登るためのルートはいくつかありますが、その中で最も人気なのがマラングルートとマチャメルートになります
マラングルート(別名コカコーラルート)は世界で一番人気のルート [長さ64km]
・通常4泊5日と日数が短いため、しっかりと高度順応出来ずアタック時に高山病になりやすい(ツアーのアレンジで5泊6日にしてもらうことも可)
マチャメルート(別名ウイスキールート)は日本人に人気のルート(帰路はムウェカルートを利用) [長さ49km]
・最短でも5泊6日を要する為、しっかり高度順応でき登頂率が高い
・マラングルート4泊5日とマチャメルート5泊6日を比べた場合、日数が長く、テントを運ぶ為により多くのポーター(荷物を運ぶ人)を必要とする為マチャメルートの方が費用が高い
トレッキング申込み
値段はツアー会社によってまばらになります。キリマンジャロ登山の基点の街「モシ」では、ツアー会社がたくさんあります。登山中のサービスはどのツアー会社もほぼ同様になると思いますが(日本の大手ツアー会社で申し込んでも)料金とツアー会社の対応はかなり差があると思いますので、しっかり話し合って考察するのがいいと思います。
実際に話を伺ったのは3社
Gaia africana travel
Mbugani Hotelに宿泊する日本人(外国人)が多く申し込んでいるツアー会社。グレードが高いホテルということもあり、ホテル側とツアー会社がしっかりと連携を取っています。チップによる料金もツアー費用の10-15%と定めているので、料金に関して揉めることもなく安心しても申し込むことができます。値段は若干高め(日本から申し込みできるかは不明)
Kiliclimber
日本人の”旅人”が”最も”多く申し込んでいるツアー会社。ネットで検索すれば多数情報が上がってきます。実際に同時期に旅をしていた日本人2グループが申し込んでいます。費用は交渉次第で安くなる様ですが、チップへの要求が凄く問題になること多々。下山中は常にチップの話が持ち上がるという話を聞いています(これはガイドにもよると思います) また、会社自体の経営に問題あり。従業員に給料が振り込まれていなくデモが起きていました
Matata Tours 最終的に決断!!!
宿泊を決めていたKilimanjaro BackPackersの従業員に紹介していただきました。会話した相手は会社設立者のマタタさん。とても小さい会社ですが、オフィス内にはたくさんの旅人の写真が飾ってありアットホームなツアー会社。最終的にMatata Toursを選んだ理由は、オフィスに情報ノートがあり日本人からの評判が良かったこと(情報ノートとは旅人がツアーに参加した感想などを好き勝手に記載しているノート)。そして登ろうと考えていたマラングルートの値段を交渉して結構下がったことです
<<実際にかかった費用以下>>
1020USD (ツアー会社に300ドル + 入山料720ドル) [ツアー会社へは申込時に支払い(基本現金)、入山料は登山時の受付で支払い(クレジット支払い可)]
140USD (ガイド50USD、コック30USD、ポーター20x3USDのチップ)[チップの支払いは満足度と自己判断]
トータル : 1160USD (約131000円)
トレッキング日程
7/1 トレッキング 1日目
マラングゲート(Marangu Gate) -> マンダラ・ハット(Mandara Hut) [マンダラ・ハット泊] 標高2720m
7/2 トレッキング 2日目
マンダラ・ハット(Mandara Hut) -> ホロンボ・ハット(Horombo Hut) 11km 4-5時間 [ホロンボ・ハット泊] 3700m
7/3 トレッキング 3日目
ホロンボ・ハット(Horombo Hut) -> キボ・ハット(Kibo Hut) 20km [キボ・ハット泊] 4700m
7/4トレッキング 4日目
キボ・ハット(Kibo Hut) -> ウフル・ピーク(Uhuru Peak) 5,895m 目標地点!!!!
ウフル・ピーク(Uhuru Peak) -> ホロンボ・ハット(Horombo Hut) (ここから下り工程)
7/5トレッキング 5日目
ホロンボ・ハット(Horombo Hut) -> マラングゲート(Marangu Gate)
マラングゲート – マンダラ・ハット(2720m)
初日のマラング ~ マンダラハットは、森林の中のトレッキング を約4時間ほど歩く初心者レベル 8km [約3時間]
9:30 ホテル出発しピックアップの車に乗って出発地点のマラング村へ。一時間ほどすると、キリマンジャロ山国立公園の入り口に到着します。受付で入山料+ロッジ料を支払い(クレジット支払い可)準備完了!!! このスタートポイントからキリマンジャロトレッキングが始まる!
緑あふれるハイキングコース、まさにトトロが出てきそうです
道は細めです。一本道なので迷うことはありません。
カメレオンが出迎えてくれました。この国立公園に大きな動物は存在しませんが、他に猿の群れで出会ったりミニキャラクターが結構しました!
小さい滝があったりマイナスイオン全開です!!!
あっという間に宿泊施設のマンダラハットまで到着
宿泊するロッジになります。ベッドはありますが、キリマンジャロに設営されているロッジにはブランケットなど一切ありませんので寝袋は必須になります。基本的にはレンタル(無料)で借りることができます
初日の夕飯、コックが手の込んだ料理を作ってくれますので食事の心配をする必要なし! 前菜にスープ、そしてメインが野菜炒め、魚のフライ、ポテトフライ
マンダラ・ハット – ホロンボ・ハット(3700m)
キリマンジャロ登山2日目 マンダラハット~ホロンボハットを目指します。午前6時半に起床。7時に朝食を取り8時にトレッキングスタートする。マンダラハット(2700m)からホロンボハット(3700m)まで、約10km近く歩く。[約4時間]
景色は森林を抜けてどんどん荒野になっていく
3300mを越えたあたりから、高山植物が見られるようになってきます。緑色のバナナの木みたいのがセネシオという植物らしいです
朝方はくっきり晴れている空も日中になるに連れて雲空になってくる。キリマンジャロの天辺の天気はどうだろう? とふと考えることがあるが、5000mを越えると雲海は遥か下に見えるので心配はないと
11時45分に ホロンボハットに到着。初日に比べてペースは早かった気がする。というのも、ほぼ自分がリードガイドとなりガイドが後ろを歩く形となっていたので
トレッキング最中に出会ったインド人2人組。2人の夢は7 sumits(全大陸の最高峰の山を登頂)を制覇すること! 来年の春にはエベレスト登頂も視野にということで、とてもトレッキングに対して意識が高い2人!!!
本日の夕飯は前菜にキューカンバスープ、そしてメインが野菜炒め、ビーフ、野菜カレースープ。最高すぎる!コックの作る飯が超絶うまい!ネパールのエベレストベースキャンプ時のロッジで食べるダルバードより、、、コックの手作りの食事は本当に美味しい!!! 食事の時間が最高の楽しみになりました。ただ、飯の量が多くついつい食べ過ぎてしまうことも…
夜は冷えるので、持参したモンベルのウォーターパック(ポリエチレンフィルム製の水筒で保温可能)をお湯を入れて湯たんぽ代わりに使う[凄い便利!!!]。既に標高3700m, まだまだ高山病になる兆しはありませんでしたが、明日は焦らずのんびりと登ることにしよう
ホロンボ・ハット – キボ・ハット(4700m)
3日目はホロンボハット(3700m)からキボハット(4700m)まで、約10km近く歩く。[約4時間] キボ・ハットに着いたあとは、あまりにも暇で高度順応?のために300m程登ったり降りたり繰り返して時間を潰していました
朝は晴天, 3日目はキリマンジャロもくっきり見えて, その方向にトレッキングをしていきます
ガイドのホープ, 元々はポーターとして働き英語を独学で学びガイドの資格を手に入れたそう。苦労しながらも現在の地位を手に入れた努力家
仲良くなった スペイン人の女性 ラサ(Rasa)とドイツ人の男性 Hans。二人とは連絡先を交換し合い、世界一周中にお互いの国の遊びに行こうと思っています。次のトレッキングはドイツ!?
景色は単調になっていきますが、ホロンボハットから2-3時間ほど歩いたところからは、キリマンジャロ山が非常にきれいに見えてきます
どうにか山頂アッタク用のベースキャンプ(キボ・ハット)までは辿り着く
今日の夕飯は山盛りのパスタ! 炭水化物をしっかり取りエネルギー補給。明日はついに登頂アタックだ!!!
キボ・ハット – ウフル・ピーク(5,895m)
山頂アッタクは夜中の0時に出発して6~7時間かけて頂上を目指すことになります。目指せウフル・ピーク(5,895m)!!!
4700mの時点で頭痛は気にならない程度、エベレスト街道をトレッキングした際は高山病に陥ったが、高山病は気分だ!と、今回は高山病の薬を飲まずアタックすることにしました
夜23時まで仮眠して、それから軽食を済ませます。基本はビスケットだけのグループが多い中、インスタントヌードルを作ってくれました![凄い嬉しい!!!]
予定時刻通り午前0時にキリマンジャロの頂点、ウフルピークに向けて出発します。ロッジの外は真っ暗の中、懐中電灯を照らしながら山道を登っていく。キボハット(ベースキャンプ)まで順調に足を運んでいた3日間、これが吉と出たか、凶と出たか、この日はガイドのペースが一段と早いことに気付く。最初は気にせずついていくことにして、次々と登山グループを抜かしながらのトレッキングになっていました。しかし、やはり5000mを超えると空気の薄さを実感し急激に足取りが悪くなる。ガイドのホープに、このスピードは少し早い、ペースを落としてくれと頼むも、[お前ならできる! 渋滞になるのは避けてトップでゴールを目指すんだ!] との返答。どこのスポーツ漫画ですか!!! アフリカ人の登山はポレポレ(スワヒリ語でゆっくり)とか言ってたのに! 呼吸を大切にし、飲み物も少しずつ補給しながら呼吸が乱れないペースを保つ。そして,,, 辺りは雪景色に変わり, そして頂上が少しずつ近づいてるのが自分でも実感してくる
この付近が間違いなくトップだと感じる壮大な眺めが目の前に広がる。雲海(高山の山頂や飛行機から見下ろしたときに、一面に広がって海のように見える雲の上面)が広がっていた、見たことがない美しい日の出!!!
雲の下からご来光が頭を出す!!! ここが5800mの世界! 目の前に, 目の前に,,,,
朝日で輝いた 『マウントキリマンジャロ登頂おめでとう!!!(Mount KILIMANJARO CONGRATOUATIONS)』 の看板が…
ここでの写真はもちろん笑顔!!! ではありませんでした… 寒さで全く笑顔がありません。。。
トレッキングしてきた道をふと振り返ると、言葉を失うほどの絶景が広がっていました
次々と登ってくる登山客、この道を再度辿りマラングゲートまで戻ることになります
まとめ
改めて、キリマンジャロトレッキング楽しんできました(無事に登頂)! 登頂アタックで標高差1000m以上登るのですが, 呼吸が少しでも乱れると脳に酸素が回らなくなったり, その場にいるだけでも辛い環境の中, どうにかやり遂げました. トレッキングの後遺症?で足首の筋肉痛と指先が少しまだ凍傷しています(頂上で写真を撮ろうと手袋を外したら指がガッチガチに冷えて… 全ての指に感覚があるから数日すれば治ると思いますが… それほど別格の世界でもありました)
登山ルートは整備が行き届いたマラング・ルートがお勧めだと思います。高度順応日を設けてホロンボ・ハット(標高3,700m)で2泊するようにアレンジすることも可能です。[要トレッキング会社と相談]
キリマンジャロトレッキングを経験して感じたこと、、、山を登るのは本当に楽しい!!!
これを機にさらに山が好きになり、登りたい山も増えてきて,,, もっともっと挑戦していきたいな! と、心から感じています。
世界一周中、金銭面の問題もありますが、まだまだトレッキングの挑戦は続く!(はず)
キリマンジャロトレッキングの様子をタイムラプス動画で撮ってみました。頂上では時間がなく写真の組み合わせになりますが、是非ご覧ください!!!