[BUTM]BORNEO ULTRA-TRAIL MARATHON 100km 挑戦

2020/3/14, 15, BUTM[Borneo Ultra Trail Marathon] 山岳を駆け巡るトレイルランニングに参加しました

※最後まで読んでいただけると幸いです

マレーシアのコタキナバル北部で開催するこの大会. 大会スポンサーはALTRA(Altra Running:スポーツメーカー)

東南アジアのレース運営でも評判が良い主催者になります. 競技規則や必要装備品規定は世界標準であり、運営・管理も徹底されていました

  • 持ち物の事前チェック
  • 各チェックポイントに救急隊員の配置
  • 緊急時のレスキュー(救助)ができる体制

[BUTM]ボルネオウルトラトレイル コース

年々レースが拡大し, 2020年は30km, 50km, 100km, 100Mile と4つのレースが開催. 折角ボルネオ島にまで足を運ぶので, 長距離のレースに挑戦しようと100kmを選択(実際はまさかの109km)! 久しぶりの長距離レースに身を引き締めてコンスタントに練習を重ねる. 昨年のレース結果を判断材料にし, 完走はもちろんのこと100位以内を目標に挑むことを決意!


BKUC(Bukit Kiara Ultra Challenge) 2020
距離 : 109km 5216m(登り)
開催日:2020年 3月 14, 15日
場所:コタキナバル北部
スタート時間 6:00 – 14:00 + 1 (制限時間34時間)
申込 : Official HP
費用 : 500RM(約12800円)

スケジュール(個人メモ)

ロング トレイルランニング 装備一覧

トレイルランニングの装備は, 大会の運営会社により規定により異なります 24時間を超えるロングコースの場合, 夜中も走行することになるので必ずヘッドランプエマージェンシーシート(防寒シート)を持参しているかなどの確認があります(所持していなかった際, 参加規定条件に達していないとみなし参加取り消しになることもあり)

特にエマージェンシーシートは, ゲリラ雷雨が襲ってきたり, 災害時や遭難時, に体温低下を防ぐ効果があるので登山をするに当たっても必須アイテムになります


※持参したアイテム
[シューズ] Salomon S/LAB Speed 2 Black
[バックパック] Salomon Agile 6 bag backpack
[アウター] Salomon Men Agile Wind Jacket Ebony/Black
[時計]Suunto Core All Black Sports Watch
[ヘッドランプ] Petzl tikkina 250
[スティック] Wander Ape Ultralight Trekking Pole
[ハイドレーション] [ソフトフラスク]
[タオル] MiZUNO 吸水速乾タオル
[カメラ] GoPro Hero 7 Black
[携帯電話] [モバイルバッテリー] [行動食] [サングラス] [エマージェンシーシート] [ヘッドランプ予備電池]
※あれば便利(手助けになる)と思ったアイテム
[ゼッケンベルト] [サンバイザー]

[シューズ] Salmon S/LAB Speed 2

トレイルランニングシューズは Salmon S/LAB Speed 2 を使用(購入) 日本では未上陸の海外モデル.
濡れた地面や悪路でも優れたグリップ力を誇る優れもの. グリップが効くことで安定したスピードを保つことができます. 軽量でスピードレースに最大限の力を発揮! 男女兼用であるこのシューズ, 使い始めはかなり横幅が狭く感じますが, だんだんとレザーが柔らかくなり足にフィットするようになってきます. 店内で試着したときと使い始めてからフィット感が変わってくるので, かなり特殊であり好き嫌いがはっきりするシューズになるでしょう

[時計] Suunto Core All Black Sports Watch

映画 [イコライザー] でデンゼル ワシントンが着用していたモデルと同じSunto Core All Black. 時計が欲しかった一番の目的が登山やトレイルレースでの使用、気圧、高度、コンパスの三大機能がついているすぐれもの!トレイルに必須なGPS機能はついていないので, GPSでの計測は携帯で行いました

[過酷]ボルネオウルトラトレイルマラソン参加

50km, 100km, 100mileは朝の6時に当時スタート
久しぶりの長距離トレイルランニングでしたが, 練習, 準備も申し分なくしてきたので, 特に緊張もなくスタート 東南アジアでは珍しくもない高温でのレースですが, 朝6時で気温は既に27℃に達していました;;

朝の早い段階でなるべく距離を稼ぐことを頭に入れていましたが, 長丁場なので後半のことも考えつつ, 周りの選手を見ながら走行. 体調も問題なくチェックポイントを早い段階で通過していくが, 予想以上に暑い… スタートして3時間、朝9時の時点で既に気温は30℃を超え, 日中は34℃まで上昇していました. この予想外の猛暑, 日差しが当たる荒野では本当に苦しめられる. しかし天候に関しては同じ条件, しっかり水分補給を取り 上位を目指せるぐらい順調にレースを進めていました

チェックポイントではしっかり水分補給を欠かさず. トレイルランニングの醍醐味の一つとして, 給水所以外の場所でも民間の人が飲み物や栄養食の販売をしていることもある. 飲み物も2リンギット(50円ぐらい)と良心的な値段なのでお世話になることも多々! コーラがガチでうまい, 暑いときの炭酸って何でこんなに美味いんだろう!? 糖分がエネルギーとなり原動力が増してくる

ときにはジャングル, 川, 壊れそうな吊橋を渡ったりと, まさにアドベンチャーレース! 汗ばむ体から出る独特な香りに誘導され, 蚊や小さい虫がわんさか近づいてくる. 最初は気になって振り払っていたが, 途中から面倒になり蜘蛛が腕にひっついていようが友達感覚で一緒にいることも…

何度も登っては下りを繰り返す過酷なレースではありますが, 登山者にはわかるだろうこの気持ち, 森が開けるとそこには絶景が広がる!

そんなレース, 現在の順位は分からないものの 各チェックポイントでの到着タイムも余裕でクリアし順調にレースを運んでいました

が,,, 40km過ぎた頃に 給水所での食事が当たったかで突然の腹痛に苦しめられることに…

腹痛が治らなく医療事務スタッフに薬をもらい看護をしてもらいましたが, 動けば止まり, 動けば止まり, お腹を抱えてうずくまり, 何度も吐いてしまうほど体に異変が起きていました;;

時間が刻々と過ぎていく中, ようやく54km地点の中間ポイントである給水所に辿り着く.

このではしっかりとした食事が取れるので楽しみにしていたチェックポイントの一つ, ハンガーノックにならないようにエネルギー補給にお腹に蓄えようとする しかし,,,

やはり体調が悪く, そのまま看護用ベッドで倒れ込んでしまう…

体調が回復したら続けよう, 便が出ればきっと腹痛も治るはずだ, そう考えていました

それから気づけば1時間30分, ベッドから起き上がることは出来ず時間だけが過ぎていくことに

脚の踵の痛みもあり シューズを脱ぐと皮が破けていることに気付く

救護スタッフに消毒 包帯を巻いてもらい, 一時的な治療をしてもらう

給水所で2時間以上も時間を費やし 溜めていた時間の貯金も少なくなってくる

続けるか,,, それともリタイアか,,,

ただ 少しでも完走する可能性があるのであれば がむしゃらにでもやってやろうと決意し再スタートを切る

23時, 夜中に跨るレースが久しぶりで緊張が走る

ヘッドランプをつけるものの見渡せる視野が狭くなるので, より一層気を引き締めないと事故に繋がる可能性が高くなるからだ

目標は完走, 制限時間を目一杯使用しても走り切ることにシフトチェンジ

そして 次のチェックポイント(給水所6: 61.2km 計3285m)に辿り着く, 時間は日にちを跨ぎ, 時計の針は1時手前を指していた

眠気覚ましのコーヒーを飲んで落ち着く 踵の痛みも気になり始める中, まだいけるのか? 大丈夫だいける そんな自問自答を何度も繰り返していた

諦めない, その気持ちだけが体を動かし始める

しかし結局, 足が動かなくなりどうしようもなくなってしまう

DNF(途中リタイア)をするにも判断が遅く 立ち往生 ここまでか…

[次のチェックポイントまでどうにか進もう] この体調で難しければ ビバーク(登山中に緊急避難的に野外で一夜を過ごすこと)ができるところまで歩くことを決める

暗い闇の中をただ無我夢中に歩き進む

レースを辞めたくても気軽には辞められない トレランレースの辛い部分でもある

何分 何十分歩いたかは定かではない, ふとあたりを見渡すと, 竹のパネルでできた小屋みたいな場所を見つけそこで仮眠を取ることにする

エマージンシートを広げてうずくまる

もう動けない自分の体, 限界までよくやったと自分で言い聞かせたかった

そのまま目を閉じる まさかのリタイア, 結局は自分の実力不足だったんだよな はぁ…

朝日が差し込みと同時に, 体が冷え込んで目が覚める

清々しい朝だった 自分の中ではリタイアしているけど, 公式上はまだ走っていることになっている リタイアしたことを告げるまでがレースだ

その後, 山をどうにか下山し, 最終的に70km走ったところでDNF(途中リタイア)という結果となりました

[BUTM] 結果を振り返る

意気込んで挑戦したBUTM, リタイアには様々な要因が考えられますが, 情けなく辛く悔しい気持ちが今でも残っています.

途中までは上位を目指せるぐらい順調にレースを進めていましたが, あの腹痛のダメージで精神力を一気に持っていかれました

猛暑での熱中症…

長時間による行動で内臓機能破壊…

給水所での食事が当たったかで腹痛…

靴擦れを起こし脚がほとんど動かなくなる…

今回のレース敗因は様々なことが挙げれますが, 一つの判断違いでレース展開がガラッと変わっていただろう

もっと成し遂げたい大きな夢に向かって,,, この経験を生かしてまた挑戦しようと思っています

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